先祖を辿る

先祖を辿ってみた

ある祖先

https://www.pref.tottori.lg.jp/secure/1204524/8660.pdf

に出てくる高田益蔵氏はどうやら私の五代前の祖先(父父父母父)と思われる。

鳥取藩お抱えの檜物師という職人であったらしい。

三州吉田以来の家系で一応士族らしい。

 

□高田益蔵

├○田鶴

│├▢貫一

│▢勝田村男

└○不詳

 ├□秀達

 □定治

ある系図

家系図

 

此男─文治(定治)┬秀達┬得造─延男

         │  ├★

         │  └秀雄

         ├種治

         └(正勝)

(元陪臣卒勤功書上により)

(2023/4/21 某家戸籍により修正)

(2023/4/28 戸籍以外の情報について再修正)

(2023/11/5 文治→定治 改名を反映)

★が私の父方祖父である

異なる苗字なので名前は記さない

 

なお、得造・★・秀雄はすべて母親が異なる

 □ 秀達 
 ├□ 得造 母1⃣
 ├□ ★  母2⃣
 └□ 秀雄 母3⃣

名前から察するに、秀達は秀雄に家を継がせたかったようだが
残念ながら幼くして亡くなったため、得造が家督を相続した
★は、母2⃣の実家の戸籍に入った

 

此男は幕末の鳥取藩家老、池田式部利寿の家臣で

御坊主、仲小姓を勤めたと「元陪臣卒勤功書上」にある

元陪臣卒勤功書上 此男・文治

文治から定治に改名(士族家禄渡不足精算書上より)

定治の職業は不明であるが、明治初期に東京に来たと思われる。

秀達は巡査であったらしい。(デジタルコレクションの調査による)

得造は乾海苔の仲買人であったことが、デジタルコレクションの調査で判明した。

秀雄は幼くして、延男は若くして亡くなった。

したがって、秀達の男系子孫は、祖父の系統以外断絶している。

 

なお、正勝は定治死去を知らせる手紙に「政勝」と記載されるが、定治の息子と思われる。

日清戦争日露戦争に従軍したことが官報から読み取れる。

また東京都公文書館にも正勝の名が記載された資料が出てくる。

 

参考資料

https://www.pref.tottori.lg.jp/secure/1204524/8660.pdf

pdfの12ページ(元資料では21ページ)に某氏(=定治)発病死亡の記載あり

pdfの14ページ(元資料では25ページ)に秀達・秀雄親子の名前あり

 

とある書籍における、秀達の妻と子供に関する記述

「と、表から入ってきたのは〇〇のおかみ(*1)だった。
 狸の云ったように、背中におぶった小児(*2)は、
 既に一度は死にかけていたが、
 師の手にかけられて命をとりとめたのであった。
 そのおかみは、他にも子供を連れていた。
 狸には、それらがちゃんと判ったものらしい。」
(中略)
「その翌日、〇〇の長男(*3)の片足が急に短くなって、
 一夜作りの跛(びっこ)が出来て大騒ぎだ、
 という知らせがあった。変な話だと思いながらも、
 師は駆け付けてみると、どうやら狸の仕業らしい。
 調べてみたら、火鉢に叩き込まれたぼんちの仲間が、
 方角違いへ仇討ちにと出かけたことが分かった。
 師はその場に追い払って、跛は幸いにして、
 元の完全な足に戻りえた。」

「〇〇のおかみというのは、
 深川■■橋際の寄席、■■亭の娘で
 芸人の■■を知っていたのも、
 そうした関係からであった」

 

(*1)上述の系図の母1⃣とおもわれる

(*2)得造の妹と思われる

(*3)得造と思われる

戸籍の取り方(簡易版&効率化の方法)

以前まとめた戸籍の取り方をわかりやすく図示してみました

 

戸籍1
まず自分の家の戸籍を全部取る
◎┳①┳①┳①┳① ・・・
 ┗○┗○┗○┗○ ・・・

戸籍2
つぎにもう一方の親の家の戸籍を全部取る
◎┬①┬①┬①┬① ・・・
 │ └○└○└○ ・・・
 └②┳②┳②┳② ・・・
   ┗○┗○┗○ ・・・

戸籍3、4
そして、祖父母のうちとってない家の戸籍を全部とる
◎┬①┬①┬①┬① ・・・
 │ │ └○└○ ・・・
 │ └③┳③┳③ ・・・
 │   ┗○┗○ ・・・
 └②┬②┬②┬② ・・・
   └○└○└○ ・・・

◎┬①┬①┬①┬① ・・・
 │ │ └○└○ ・・・
 │ └③┬③┬③ ・・・
 │   └○└○ ・・・
 └②┬②┬②┬② ・・・
   │ └○└○ ・・・
   └④┳④┳④ ・・・
     ┗○┗○ ・・・

戸籍4
そして、曽祖父母のうちとってない家の戸籍を全部とる
(以下略)

基本的にはこの方法で上手くいきますが最短とは限りません

効率化の方法をまとめましたので参考にしてみてください

1.本籍の移動がなさそうな家から先につぶす

       但し自分の家が最初なのは致し方ない(もう一方の親の本籍を知るため)

       本籍を移動しているとその都度別の自治体に申請する必要がある

     (私の家がまさにそうでした

        たまたま東京だったので一日休みをとって直接取りに行って

  半日で済ませましたが郵送だと大変面倒です)

2.一つの自治体に複数の家の分をまとめて申請する

  ある世代から上は基本的に同一地域内での通婚が多いので有効

  そのほか、同一自治体で纏められる場合は一つにまとめたほうがいい

  (ただし、申請書は家ごとに記載する必要があります)

  

戸籍取得における「にこチャン」と「困ったチャン」(1)

さて、戸籍の取り方について(1)、(2)で説明しましたが

・・・上手くいく場合もあれば、そうでない場合もあります

前者を「にこチャン」、後者を「困ったチャン」と呼んで説明します

命名の元ネタは、その昔のTV番組「ロンパ―ルーム」です

 きっと、今の若い人は知らないでしょう)

 

「にこチャン」の事例

・本籍地が田舎

大体、明治以降の除籍がそのまま残ってます

 

「困ったチャン」の事例

・本籍地が都会

大体、なんだかんだで古い除籍がありません

理由はだいたい以下の通り

1.保管期限を超えたので捨てた

 大都市では除籍の量も膨大です

 東京・京都・大阪はまず諦めたほうがいいでしょう

 その他、県庁所在地レベルでも明治時代の除籍が処分されてる場合が多々あります

 個々の状況については、自治体にご確認ください

2.戦災もしくは災害で焼失した

 東京の場合、空襲と関東大震災で焼けてる場合が多いです

 地方でも大火などで焼失してる場合も多々あります

戸籍の取り方(2)

さて、(1)で、自分の戸籍を取りましたか?

 

じゃ、そこの中の父母の欄を見てください

【従前戸籍】という記載項目があると思います

そこに父母それぞれの結婚前の戸籍の本籍地と筆頭者名があると思います

 

先祖を辿るには両親の結婚前の戸籍をとる必要があります

だいたいはすでに全員が死亡するか結婚等で抜けるかしてますので、

正確には「除籍」といいます

 

上記の除籍の取り方も、戸籍の場合とほぼ同じですが、注意点としては

欲しい相手(先祖)と自分とのつながりを示す書類を添付する必要があります

基本的に、自分の直系尊属(祖先)もしくは直系卑属(子孫)の戸籍しか取れません

兄弟姉妹は傍系になるので取れません

(ただし、申請した戸籍に記載があれば、わかってしまいますが)

 

なお、理屈上は例えば父親から先祖の戸籍を辿る場合、

まず祖父の戸籍をとり、次に曾祖父の戸籍をとり

ということになりますが、そんなのは正直面倒なので、

申請書には、この文言を記載します

1)当役場で取得できる先祖の戸籍をすべて申請する

2)先祖の出生から死亡までの戸籍をすべて申請する

 

1)は先祖の戸籍をドミノ倒し同様の理屈で全部取得するための文言です

本籍地が全く移動してない場合には実に効果的です

(逆にやたらと転籍してる場合は、各役場にいちいち申請する必要があります

 私の祖父の場合、そのせいで役場を三か所も回りました)

 

2)は例えば、結婚後に祖先の人が(同じ自治体の中で)転籍してる場合に、

その戸籍を取得するための文言です 

自治体が異なる場合には、やっぱり各役場にいちいち申請する必要があります

 私の曾祖父の場合、祖母の結婚後に転籍していたので、転籍先に除籍謄本の

 申請を出しました)

 

基本的には父親と母親、それぞれの除籍謄本をとるので

(たまたま同じ自治体の場合を除き)最低2箇所申請を行う必要があります

転籍していればさらに数が増えることになります

さらにその除籍謄本から、それぞれの父母(つまり祖父母)について

結婚前の本籍が分かりますから、さらに最低2箇所申請を行う必要があります

つまり世代をさかのぼるごとに申請箇所が2倍に増えることになります

しかしながら、戸籍は明治以降の制度なので、基本的に明治までしかさかのぼれません

自分の年齢にもよりますが、常識的には4~5世代遡れればいいほうでしょう

戸籍の取り方(1)

先祖調査のブログを作ってみた

 

まず、先祖調査の基本である戸籍の取り方から

 

まっさきにやることは自分の現在の戸籍を取ることです

具体的には本籍地の役場に申請します

今時は自分の本籍地を知らない人もいるそうですが、心配ご無用

まず住民票を取りましょう その際に本籍地を記載するよう申請すればわかります

 

で、本籍地が分かったら、そこの役場に戸籍の取得申請をします

現住所もしくはその近辺なら直接行ったほうが早いですが、

遠隔地の場合には、郵便で申請します

申請書は役場のホームページに行けばあります

必要な書類もそこに書いてあるでしょう

まずこれが第一関門です

ちなみに私は東京都内に住んでいて、本籍も東京都内なので

直接自分で行って取りました